Android NDKとJavaを併用した開発をしていると、どうしてもTerminalとEclipseをいったりきたりする必要がある。しかも、C/C++のコードを修正、ビルドしても、Eclipseで”実行”をクリックしただけでは、新しく作成したモジュールはapkファイルに含まれないという(Javaのコードは修正してないから、Eclipseは新しくパッケージングする必要なしと判断する)
とまあ、標準環境のままではとにかくNDKとJavaの開発はしにくい。ということで、NDKのビルドコマンドであるndk-buildをeclipseからさせちゃおうという趣旨。
事前にEclipse, Android SDK, Android NDKr5がインストール済であること。Android NDKは、今回は/Developer/SDKs/android-ndk-r5cにインストールされているとする。
プロジェクト作成
まずは通常通りにプロジェクトを作成する。今回は、Android NDKのサンプルにあるHello-jniを利用した。
ファイル構成はこんな感じ。
ndk-buildを設定する
プロジェクト(今回はhello-jni)を右クリックしてプロパティを表示。 左のメニューからBuildersを選択して、「new」を押す。
作成するタイプを聞いてくるので、「Program」を選択して押す。
NameとMainタブの設定
Buildersに表示する名前とndk-buildコマンドのパスと、ビルド対象となるプロジェクトを指定する。
Name : 何でもよいが、ここでは「NDK Builder」と指定。
Location : ビルドに利用するndk-buildコマンドを指定する。「Browse File Systems」から選択すると楽。
Working Directory : ビルドするプロジェクトを指定。「Browse workspace…」から選択すると楽。
Refreshタブの設定
Refresh resources upon completionにチェックを入れ、「Specific resources」を選択し、「Specify Resources…」ボタンを押す。
先ほどのプロジェクトから、libsフォルダを選択。libsフォルダは、ndk-buildコマンドを実行した際に自動生成されるフォルダなので見つからないときは、設定を一時中断して、ターミナルからndk-buildを実行したあと、再度設定するとよい。
Build Optionsタブの設定
ここで「Specify working set of relevant resources」にチェックを入れ「Specify Resources」ボタンを押す
jniフォルダを選択する。これで全ての設定が完了。
これによってJNIフォルダ内のソースコードのみ書き替えても、ちゃんとビルド、実行されるようになる。
元ネタはこちら。
シーアンドアール研究所
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